第七章 南海冥府の女王の存在に関連する各種の伝統と慣習 (2)

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     これらすべての行為は極めて高貴な意図をもって行われている。すなわち、自然と超自然との釣り合いと、神の国に存在するスピリチュアルな神性の表現としてのalhamdulillahという言葉と地上世界のどこにあっても「神Rabb al’alamin」の意図との釣り合いを調和させるためである。そのためにこそ、毎日の生活の中でジャワのムスリムの一部は宗教上の伝統的行為の概念と周期的・定期的な性質を持つ祭祀や儀式を実行することとを調和させているのである。Qul amantum billahi tsumma istaqim「お前たちが信仰をすでに持ったら(その信仰の精神性に手を伸ばすための)宗教的行為に一貫性が出る」という神に対する信仰の一貫性の形として上記の種々の儀式は定期的に行われなければならないのである。

     

     


    第七章 南海冥府の女王の存在に関連する各種の伝統と慣習 (1)

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      第一節 ジャワイスラム社会における南海冥府の女王への儀式の緊急事態

       

       イスラム信者を含めて、ジャワ人の生活は超越的でスピリチュアルな世界とは切っても切れないのである。確かに問題の程度は色々あるだけだが。初心者にとっては適切ではない認識の程度を確かに有するものである。他方、霊的な体験あるいはせいぜいスピリチュアルなレベルを上がり始めたことでスピリチュアルな世界に入った人たちにとって、それはより高いレベルを有しているのである。ジャワのムスリムは、有しているスピリチュアルなレベルがますます下がるとは考えず、宗教性という甘い感覚を感じる機会がますます減ってきたと考えるのである。最小限、霊魂の存在を隔てている崖と高度な精神世界とを橋渡しすることができると考えられているいろいろな実用的な方法がある。すなわち、目標にその望むエネルギーを届けることができると信じられている聖像学や象徴学なのである。確かに、かれらは象徴性や聖像学や物質の面にすでに接触したので、疑うべくもなく、神秘的な方法を通過せねばならず同時に物質の謎でスピリチュアルな認識の神話を登場させるのである。<213>


      第六章 南海の女王陛下と関係する参詣地の数々(53)

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         観光産業の方程式にはsand, sun, sexの3Sで知られるものがある。それは目に見えるものではないがこの要素を探すことは困難ではない。上記の性産業の従事者たちは土曜日の晩から忙しさが始まり、夜が始まる黄昏時に登場するのである。彼らの大部分はこの地域の出身者ではなく、昼間は他の仕事をしている外部の人たちである。かれらは、Parangkusumoで性交渉することは将来の人生に有益であるという民間信仰をその一部に利用している。この地域の人たちの信心によれば、互いに必要としていたのでこの性交渉という「伝統儀礼」は無料で行われていた。しかし実態は上記の進行をいまだ保持している人たちにとって体を売る機会となっている。

         

         本当に、Parangtritisの将来を思い描くことができないのである。砂丘が無くなり、売春がさかんになれば、Parangtritisもただ泣くことができるだけになってしまう。神から与えられた運命として、また上記の状態を南海の女王様が快く思わないというしるしとして、厳しい味方の一人、Merapi山がしばしば「咳をする=噴火する」ようになるかもしれない。

         

        第六章訳出終了 2019/5/10


        第六章 南海の女王陛下と関係する参詣地の数々(52)

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           Parangtritisの観光資源としての負担は確かにとても重いものがあると感じられる。砂丘の波と黒い砂にさす太陽光線にいろいろな必要性があるのである。Bantulの郡役場はその潜在力はまだ十分に生かし切れていないとは立場なのであるが。投資者たちに対する要請も名実ともおなじである。この問題は想像するに難しい、Parangtritisはいろいろな側面を有しておりその「支配者」はBantulの郡役所だけではないことを思い出させるのである。事実上他の支配者も存在する。数千年間続いてきた伝説はこのように簡単に払しょくできるものではなく、その輝きは世界的なものでもある。

           

           本来ならParangwedangの再興のためにSK 20/CB/PK/DIY/93の行政命令でここが文化遺産となることが決定している。この配慮にもかかわらず、この付近の住民にとっては、コンサルタントの死に象徴されるように、南海の女王陛下を含んだParangwedangの地縛霊からの恩恵を受けることがない、というような彼らの信心によるものであるので、この行政命令は大変良くはないと理解されている。<211>

           

          約1000年前の古マタラム時代以来聖地とされてきたParangtritis地域には十分注意を引く別なものがある。

           


          第六章 南海の女王陛下と関係する参詣地の数々(51)

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            第十一節Parangkusumoには他の支配者がいる

             

             Cepuriの岩という持ち上げられない二つの「愛の石」とParangwedangの温泉はこの二つは「持ち上げることができる」石であるという学術的解説が得られるのである。<210>この構造的観点からみると、Parangtritis地域はユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートが接している地点なのである。Cepuriのこの二つの岩は北側の丘陵地域との関係を持つことが明らかである溶岩なのである。

             この二つのプレートはまたParangkusumoからほど近いParangwedangの温泉の湧出にも影響している。Parangwedangの温泉水は温度が高く、硬度も高い。この地域ではその負の影響があるとともに、東側の山岳地帯を水源とする地下水はこの地域を流れ地熱を得るのである。

             Paranghatmojo集落の長老でありParangwedangの番人でもある人が語ったように、Parangwedangの定期的な温泉療法で治療できる一般的には皮膚病、リューマチ、腰痛などの多数の病気がある。しかしながら上記の温泉水の化学分析を行ったDr. Sutiknoによる臨床実験によると、彼は温泉水の中に硫黄分が含まれているのを見つけることができなかった。含有元素の主なものはNa, Cl, Mgである。だからリューマチの治療薬として彼は高い水温(約36℃)であるとあげているが、一方、皮膚病に関しては温泉水に硫黄分が含まれていないのでその効果はいまだに疑問なのである。


            第六章 南海の女王陛下と関係する参詣地の数々(50)

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               以前実施された緑化計画は実際には砂丘を根絶する役割を有していた。この物議を醸しだした緑化のための意図された場所での大プロジェクトは現在砂丘地帯からカユ・プティの木と牧草が広がる平野になってしまった。確かに砂丘はParangkusumoの端、Kali Opakの岸の村落を通過する道路となっている街道の北側に残されてはいるが、大部分は消えてなくなってしまった。まずは豊饒である農地を囲むことで確かに緑化計画は必要ではある。自然科学と観光客の興味を引くものとして発展させるための大きな可能性をもつ大自然という要素があるとしても、このことは近隣住民の農業にはかなわないのである。

               現在の砂丘形成の行動は確かにまだ行われている。しかし、上に述べた制約以外に、砂の供給は現在、関係者たちや近隣住民が建設資材として使うためにしばしば盗難にあっている。この砂泥棒はSungai Boyongあたりの川の上流側で起きている。この砂の盗掘はSungai Progo河口の浸食が激しくなっていることに影響している。Kulingprogo県の海岸線は確かに変化してきている。現在より詳細な調査が行われてはいるが、Parangtritisの海岸線で起きたことと同様になりうるのである。


              第六章 南海の女王陛下と関係する参詣地の数々(49)

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                 Sukirnoによると、雑誌Snarの1996年5月18日号に引用されているように、地学(特に地形学)で、丘は数千年のプロセスを通じて出来上がった自然の研究所であるとりこと。Parangkusumoでは、三日月形砂丘やパラボラ型砂丘、くし型砂丘縦砂丘のような丘がいくつも存在している。現在このようなタイプはすべてがあるわけではない。しばしばみられるのは三日月形砂丘と縦砂丘だけである。

                 この砂丘の持続可能性には多数の脅威が存在する。緑化計画とこの付近への住宅地の進出などがその例である。毎年そこで大学生たちが調査を行ってはいるが、学者たちはこの地形に権威を有していないのは確かである。実際には多数の研究家や大学生たちは例えば自然の研究所や観光スポットとされるかはすでに準備ができているとは言うものの、へこんだ砂の形をした自然物が見られるオランダとドイツ国境付近で行われているように多数の観光客でにぎわっているのである。これらすべては出版物の存在とこの現象を解説する者の存在によるのである。最近の五年間[1]でParangkusumoの砂丘は、シンガポールという隣国の地理学の学生たちの興味を引いているのである。残念ながら政府はParangkusumoの自然の状態を保全しようと全力を投じているとは思えないのである。

                 この支配権がないということが付近の多数の住民たちに砂丘付近に小屋を建てさせた。その結果として、この小屋を建てたその付近の住民の話では、毎日朝夕に家が砂で埋まらないようにどかすのが仕事になっている砂で家が埋まらないように家の前の砂をどかさざるを得なくなった。<209>

                 

                [1] この本は2002年出版


                第六章 南海の女王陛下と関係する参詣地の数々(48)

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                  第十節   自然現象:Parangkusumoの土の山は東南アジア唯一

                   

                   Parangkusumoはジョクジャカルタ地域の学校や道場の精鋭たちに大きく貢献している。少なくともSatria Nusantaraというシラットの学校はこの地で昇段試験を行っている。また練習場にもなっている、これはParangkusumoの高い塩分濃度とと深く関係しているためtenaga dalam[1]の練習に大変役に立つのである。

                   知識としてはParangkusumoで興味を惹かれる特徴がある。この愛の石以外に、この場所では砂丘と呼ばれる砂の丘が続いている。「この地域にある砂丘は熱帯多雨地域ではまれなものである」とUGM[2]の地理学科の講師であり地形学の専門家であるDr. Sutiknoは言っている。東南アジア地域で砂丘があるのはここだけである。他方、ほかの地域で同じような砂丘があるのはサウジアラビアと中国のゴビ砂漠である。

                   砂丘があるのは、火山灰を噴出するMerapi山の活動に支えられているからである。この火山灰はOpakとProgo川を流下してParangtritisの砂浜にとどまるのである。東側の急な壁に強められた海風は平地に打ち上げられた砂を飛ばして、場所だけではなくその形も絶えず変化する砂丘を形成したのである。<208>

                   

                  [1] 瞑想などの精神集中により体内の気を高め超常現象を起こすもの。

                  [2] Universitas Gajah Mada = ジョクジャカルタの有名な国立大学。日本で言えば京都大学。


                  第六章 南海の女王陛下と関係する参詣地の数々(47)

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                    このcundrikはDiponegoro王子がParangtritisで沐浴をした後獲得したものであり、そのあとParangkusumoのWatu Gilangで隠遁修業しながら寄りかかっていた。多数のジャワ神秘主義者たちの解説によると、この時、Diponegoro王子はオランダが提示するいかなる地位も受領してはならないという姿を見せない南海の女王陛下からの忠告が聞こえたとのことである。

                    この声が聞こえなくなった後、Diponrgoro王子の目の前に天から白い光が差した。実際にこの白い光はcundrikをもたらしたのであった。この遺産はSarotamaと名付けられた。このcundrikこそがDiponegoro王子のやる気を燃えあげたものであった。


                    第六章 南海の女王陛下と関係する参詣地の数々(46)

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                      実際にはこの場所は毎日公開されているが、もっともにぎわうのはSelasa kliwonとJumat Kliwonの晩である。この場所は今に至るまで多数のミステリーを保持していると信じられている。Cepuriの管理人が語るように、多数の参詣者たちが憑依を受けるのである。その大部分は規則に違反したり穢れた目的を持っているからなのである。したがって、この場合、これがエクスタシー状態にあることを示している意味ではなく、その目的が間違えていたり、この場所でのやり方が間違えていることになりうるのである。これは神の偉大さとともに、神の創造物すべてに対して謙虚であれという人間に対する指図としての証拠となるのである。したがって、この場所で神秘的なことを行うことは、このような神秘的な高いオーラを有しているものや場所、Cepuri Parangkusumoとこの愛の石は祈願を召致するために選ばれた施設としてだけ存在するので、石への礼拝の行為としてということはできないのである。


                      Cepuri Parangkusumpで隠遁修業を行ったことがある人の一人はDiponegoro王子であった。ジャワ神秘主義者たちの幾つかの説によると、オランダに対抗していた時Diponegoro王子はこのCepuri Parangkusumoで隠遁所業を行ったとのことである。この時Diponegoro王子は、同王子の武器としてKeris Sarotama[1]の名で知られるcundik(小さいクリス)の形をした武器を南海の女王から獲得したのであった。<207>

                       

                      [1] 下の写真参照。右端はDiponegoro王子


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